シルバーを黒くしてしまう原因の一つは、「硫化」という現象。銀は空気中の硫化水素や水分中のオゾン、二酸化硫黄と反応して化学反応(硫化反応)を起こし、表面に硫化銀(Ag2S)を作り、変色します。
硫黄の温泉にシルバーのネックレスなどをつけたまま入浴して、気がつくとそれが変色していたというお話を聞いたことがあると思います。それは急激に硫化反応が起ったからです。また、硫黄を含んだガソリンを燃焼させた際に発生する亜硫酸ガスによっても変色が進みますから、お手入れをしないで外気にさらしておいただけで、シルバーは黒くなってしまいます
また、ネックレス・チェーンの首や皮膚にあたる部分が黒ずんだり、リングの内側が黒ずんだりするのは、皮膚や髪を構成しているたんぱく質の成分であるシスチンというアミノ酸に硫黄が含まれているからです。
このロジウムという金属そのものは大変硬いためにジュエリーとして加工はしませんが、その硬さはメッキとして最適。つまり、硬いので、メッキとして使うことで土台の金属に傷が付きにくくなるのです。またその色味は明るく白っぽく光ります。
このようなロジウムの長所を生かして、ホワイト・ゴールドやプラチナにもロジウムメッキは施されます。
一般にこの硫化反応による黒い膜は普段からお手入れをしていれば防ぐことができます。
簡単なお手入れ法は、普段から使い終わったらやわらかい布で拭いてからしまうこと。黒くなってしまったら、ベーキングパウダーで磨くか、あるいは銀専用の磨き剤やクロスで磨く、などがあります。